滋賀県大津市桐生。草津川の上流の川沿い、桐生キャンプ場の近く。
緑豊かな景色が広がる集落にある「ふくろう珈琲店」。
遠方からもコーヒー好きが訪れるという知る人ぞ知るお店です。
美しく整えられ、落ち着いた雰囲気の玄関と店内。古民家を改築した静かな店内はコーヒーの香ばしい香りが漂っています。
こちらのコーヒーは全てお客さんが自分で淹れます。
コーヒー豆の種類は豊富にあり、メニューのアドバイスを読みながら好みの豆を選びます。
こんな貴重な体験ができるのにこの料金でいいの?!っとちょっと驚きます。
この日は苦味の少ないというモカを選択。運ばれて来たミルを見てワクワクが止まりません!やり方はちゃんと店主さんが教えてくれます。
ゴリゴリと挽き始めると徐々にいい香りがしてきます。50回ほど挽くとちょうど終わり。サイフォンと砂時計が運ばれて来ました。
サイフォンに挽いたコーヒー豆を入れ、火をつけます。しばらくすると、下の水が上がってきます。砂時計を倒し、砂が半量落ちたらあっさり目、すべて落ちるまで待てば濃い目の味になり、自分の好きなタイミングで火から外します。
店主さんの説明が一度でわからない場合も大丈夫です。メニューにあるQRコードを読むと動画で説明を再度確認することができます。
ドキドキしながらやっていましたが、そんなに難しくはありません。
大津の唐橋焼きのコーヒーカップに淹れると本当にいい香り‥!
なんて、おいしい、、!そして楽しい!!
「コーヒーを1からでご自分で淹れるというのは、なかなかできない体験でしょう?」やわらかな笑顔でお話をしてくださったのは店主の浦谷裕隆さん(71歳)。
京都の教員だったという浦谷さん。定年後、奥さまと一緒に色々なお店を巡り、10年前、奥さまの実家を改築し、大好きなコーヒーのお店をオープンしました。
のどかな田舎町、自分で淹れられるこだわりのコーヒー店は瞬く間に評判に。素敵なセカンドライフが注目を集め、5年前にはテレビ朝日の「人生の楽園」で紹介され、一気に人気が爆発。放映後は細い道に車が渋滞し、遠くは奄美大島から訪れるお客さんもいたとのこと。
営業日は金・土・日曜日。土日はお客さんが重なり、混み合うことも。
モーニングや窯焼きピザ、焼きチーズカレーなどのフードメニューもありますが、「1人でやっているので、お待たせするのが申し訳なくて‥」と浦谷さん。
心が落ち着くこんなお店に来たら、ゆったりと時間を過ごしたいもの。お客さんも急がなくてもいいのではないでしょうか?
これから暑くなる季節は、浦谷さんが一滴一滴と丁寧に淹れた水だしのアイスコーヒーもおすすめです。
滋賀県大津市桐生2丁目10−735
【営業日】毎週 金・土・日曜日
【営業時間】9:00〜18:00
■じゆうじかん滋賀 ぶらりおとな旅vol.1■