鮮やかな薔薇色のクラフトミード。 蜂蜜と酵母、芯までやわらかいという台湾産パイナップルと アメリカンチェリーを加えて発酵。 2種類のフルーツがバランスよく共存し、 甘さを抑えすっきりとした味わいは、 果実のソースを添えたローストビーフなどと相性抜群。 グラスのイラストはカモシカ(=醸し家)を表す。
もともとクラフトビールづくりに興味があったという醸造家・谷澤優気さん。大阪のビアバーで、これからブルワリーで働く予定だという福井駿さん(現、ANTELOPE代表)と知り合い、意気投合。その後2人は、クラフトビールの祭典で感動モノの“海外産クラフトミード”に出会うことになる。蜂蜜と水を発酵させるというシンプルな製法に自由度の高さを感じ、まだあまり知られていないお酒ということにも可能性を見出したという。以来、醸造所の拠点探しに奔走し、2020年3月、滋賀県野洲市に国内初となるクラフトミード醸造所「ANTELOPE」を立ち上げた。以前はパン工場だったというこの場所。「素敵な大家さん、歴史を経た工場。パンとミード、酵母を使うつながりにも思い入れがある」と谷澤さん。
ANTELOPEのミードは、自然豊かなミャンマー産の蜂蜜を主原料に、旬のフルーツやボタニカル、スパイスなどを加え、クラフトビールの製法も取り入れるなど、素材・製法ともに創造性豊かにアレンジ。糖度のバランスにも強くこだわる。アルコール度数は8%を中心にラインナップし、この冬まで樽で長期熟成させるブランドも眠っている。
お酒を片手に、楽しい会話やワクワクするような企画など、人と人とをつなぐきっかけができれば―。そんな想いからANTELOPEのコンセプトは “お酒でファンタスチックな縁を”。現在は、活動に賛同する個性豊かな仲間が加わった。県内外へのネット通販のほか、工場で直売を行う金・土曜日はミードの特徴や食事とのペアリングのアドバイスを聞きながら購入することができる。また、醸造家とファンが集うイベントも不定期で開催。
自然と向き合い、人とつながり、可能性を秘めた未知のお酒づくり。2年前にANTELOPEが始めた挑戦は、ゆっくり、でも確実に認知されつつある。
住所 | 〒521-1101 滋賀県野洲市永原551 |
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WEB | https://antelopebeer.com/ |
営業時間 | 毎週金曜日/17:00~19:00 毎週土曜日/15:00~19:00 ※営業時間が変更になる場合があります。最新の営業情報については、Instagramを確認してください。 https://www.instagram.com/antelope_honeywine/ |