タイトル

金亀酒

岡村本家

常識を覆す、老舗蔵元の挑戦

穀物の芳醇な香り、数年寝かしたかのような深い味わい。まるで洋酒を感じさせる、
美しい琥珀色の日本酒は、玄米からつくられた、岡村本家「長寿金亀 赤100」。
酒米に50%以上磨きをかけた高精米の酒を大吟醸と呼び、上級酒と評価される日本酒業界。
精米をしない100%玄米の日本酒の誕生は、業界に センセーショナルな新風を巻き起こした。
一般的に精米歩合40~70%で酒づくりを行う蔵元が多いなか、岡村本家の長寿金亀シリーズは
精米歩合20%~100%までをラインナップし、 精米歩合の違いによる味の変化が楽しめる。

地図

「地酒」としての原点にかえる地域とのつながり深め
個性を追求する日本酒づくり

江戸時代末期、彦根藩主・井伊直弼からの命で酒造りを始めた岡村本家。時代の流れにより全国的に日本酒の消費量が落ち、酒蔵も老朽化、老舗蔵元は存続の危機に陥る。そんな30年前、六代目を引き継ぐ覚悟を決めた同家三男の岡村博之さんは、一から酒づくりや販路を見直した。

「酒蔵というものは、もともと地域のもの。この吉田の地は米どころとして知られ、昔は善田という地名だったほど。良質な地元の米を使い、もっと地元の人たちにも飲んでもらいたい」との思いから、原材料をすべて近江米に変更、地域の農家とのつながりを結んだ。また、食やライフスタイルの変化に伴い酒の味も変化が必要と、県内で初めての社員杜氏と共に現代に合う酒を追求。杜氏の果敢な挑戦で、精米歩合ごとに味や香りに繊細な変化を見出した瞬間は、岡村さん自身が「感動した」と話す。

日本酒をより身近に感じてもらおうと、酒蔵の無料見学を実現。蔵の一部は酒と共に発酵料理などを楽しめるカフェにリメイクするなど観光に力を入れると、国内外に大きな反響を呼んだ。しかし、ようやく新たな方向性を見出した途端コロナに。それでも「情勢が落ち着けば、春秋の酒蔵祭りを開催したい。また、地域の空き家を活用する計画もしている」とのこと。まちのリーダーとしての役割も担う老舗蔵元は、苦境のなか踏ん張り、トンネルの先を見据えている。

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    手間はかかるが質を守るため、仕込みから木艚袋搾りまで今も昔ながらの製法にこだわる。

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    酵母のつくり方や製法に工夫を加え、精米歩合ごとに魅力ある酒を生み出した岡村本家。

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    年月をかけて熟成した古酒もまた格別の味わい。

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    精米歩合による味の違いを楽しめる。米の栄養素が残る低精米ほど、味に雑味が出やすく製造が難しい。常識破りの精米歩合100%(玄米)の日本酒は数年がかりで開発し、業界を驚かせた。

今回の
「探訪スポット」

外観
岡村本家
住所 〒529-1165
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100
TEL 0749-35-2538
WEB https://kin-kame.co.jp

アクセス

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